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こんなやりとりが23年、毎日のように繰り返されてきた。
しかし、あゆみは一度も母がおかしいと思わなかった。
若い頃、病弱だったママ。こんな私を命がけで産んで、こんなにまで育ててくれたから。私たちはパパは早くに家を出ていって、たった2人きりの家族。ママは私の、自分でも気付いてないところまで、すべてを理解し、愛してくれている――あゆみはそう、信じて疑わなかった。
だけど、そんな彼女を見て、彼はこう呟いた。
「……かわいそうに」
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