篠崎琴美 19歳

1/1
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ

篠崎琴美 19歳

そのコの名前は篠崎琴美。19歳の誕生日を迎えたばかりである。 年齢の割には落ち着いており、周りに配慮できる女性で、決して今どきという感じではない。 でも好奇心が旺盛でまだ知らない新しい世界に興味があって、俺のような社会経験が豊富な男の話に興味を持ってくれ、自然とそのコとは話が弾み二人で食事に行く機会もできた。 オジサンとしてはそれだけでも夢のような話である。ハタチにも満たない可愛い女の子と二人きりで食事をしているのだ。 世の女性は一般的にそのように鼻の下を伸ばしてニヤケているオヤジを「キモい」と言うだろうが、男とはそういうものなのだ。 キャバクラやスナックの気に入ったコにせっせとカネをつぎ込んで何とかモノにしようとするみっともないオヤジたちが世にどれ程の数いることか…。 娘ほどの年齢どころか、孫ほどの年齢の女の子にすらデレデレと目を細め、「あわよくば」とスケベなことを考えているオジイサンも少なくはない。 気持ち悪いと言われようが、それが現実なのだ。 世の女性は、オトコたちがどれだけスケベ心を持って女性と接しているか分かっていないように思える。 もちろん純粋な恋もある。 俺がこのあと琴美に描く恋心は、まさに下心などない純粋な想いだったと自信を持って言える。 そんな恋がしてみたかった。 そんな恋が、できた。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!