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「なんだかネズミで一杯で、僕たち居づらくなってきたね」僕は隣に座るエメドラちゃんにソッと言った。
「さっき入ってきたネズミ雨に濡れてないわ。もう雨も止んだみたいだし、そろそろ私たちおいとましましょうか?」エメドラちゃんが答えた。
「お饅頭貰って帰ろうよ。すみません、皆さんオレたちそろそろ行きます」ブラカスちゃんが言った。
「すみませんね、騒がしくなってしまって」ハゲネズミが答えた。
「いえいえ、もう雨も止んだみたいだし、僕たち雨宿り出来て助かりました」僕は便器を担いで立ち上がった。
「また遊びに来てくだチャーい」ハムちゃんが言った。
僕たちは、家族に別れを告げて洞窟の入り口に戻っていった。
「あ、ホントに雨止んでるじゃん」洞窟の入り口まで来るとブラカスちゃんが言った。
「やったね。これでガンバリ図書館まで行けるね。便器ちゃんチュミミちゃんから預かった本、ちゃんと忘れずに持った?」グリドラちゃんが言った。
僕はポケットを叩いて「うんもちろん」と答えた。
「ねえ、それよりブリカスちゃん。さっき時計を見ていたようだけど、実際に海鮮時空ネズミの時空のズレは観測できたの?」僕は聞いた。
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