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「はは、それが時間を観測しようにも比較のための時計を洞窟の外に置いてなきゃ比較のしようが無いよね。忘れていたよ、いや失敗失敗」ブリカスちゃんはそう言って笑った。
三人で洞窟を出発してしばらく歩くと、ジャングルの草影から太った大きな白猫がヌッと現れてすれ違った。
「あ、あれはランチャーファームキャットだぞ大きいなー。ランチャーファームキャットはね、とっても頭のいい猫で自分で牧場を作って餌になる小動物を養殖したりするんだ。普段は自分の牧場に籠もって生活していて滅多に外で見られない。たまに食事をするときだけ養殖場から餌を持って出て来るんだよ。ランチャーファームキャットとこうやって道ですれ違うことはすごく珍しいんだぜ」ブラカスちゃんが説明した。
「へーすごく賢い猫さんなんだね。さっきの海鮮時空ネズミやランチャーファームキャット、ガンバリパークにはズルンズ以外にもいろいろな変わった動物が居るんだね。僕はこの世界のこと、もっともっと知りたくなってきたよ」僕は感心して言った。
「ああ、それならやっぱりガンバリ図書館に行かなきゃな。なにしろガンバリ図書館にはこの世界のありとあらゆる情報があるんだから」ブラカスちゃんが言った。
「ふふふ、わたしも便器ちゃんと一緒だったら、お勉強苦手でも今度は続きそうな気がするわ」エメドラちゃんも言った。
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