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「オレはブラックカオスドラゴンのズルンズでブラカス、こっちはグリーンエメラルドドラゴンのズルンズでグリドラちゃん、それからこの便器を背負ってるのは便器ちゃんって言うんだけど、まだ自分が何のズルンズか分からないんだ。それでそれを調べにガンバリ図書館に行くところさ」
「まあ、あなたたちこれからガンバリ図書館に行くのね。この本もガンバリ図書館で借りた本なのよ。あっそうだ、もし良かったらこの本もついでに図書館に返しておいてくれないかしら」リボンのネズミはそう言って本を差し出した。
「これチュミミ、初対面のお客様に失礼じゃないか」ハゲのネズミが言った。
「いいんですいいんです。僕たちもついでだし、それにこうしてお世話になっているんですから」僕は言って本を受け取った。本のタイトルは「ザ・サバイバル~弱肉強食社会で生き抜く知恵~」だった。
「あらこのかたの便器、たいそう立派な便器ですこと。重くないのかしら」チュミミ呼ばれたネズミは僕の便器を見上げながら言った。ぼくはチュミミに言われて、まだ自分が便器を背中に背負ったまま座っていたことに気がついて慌てて便器を床に下ろした。
「さあさ、御茶が入りましたよ」シワクチャのネズミが御茶とガンバリ饅頭をもって部屋に入ってきた。
「ズルンズさん達はお饅頭ひとつ丸ごと食べられるでしょう。私たちには大きすぎるから、ひとつをみんなで頂きましょう」そう言ってひとつのお饅頭を四つに切り分けていく。
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