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【怖い商店街の話】 メガネ屋
その日、いつもメガネをかけている真奈美が、体育着に着替えようとした時にメガネを上着に引っかけて床に落としてしまった。
そこに、たまたま私の方へ走って来た由香里が、落ちたメガネを踏んでしまって耳に掛けるアーム部分を折ってしまった。
由香里はすごく謝りながら弁償すると言ったけれど、真奈美は自分の不注意だからと断っていた。
それでも弁償すると引かない由香里に、ならばと修理費の半分を支払うということで事態は収まった。
真奈美はかなり目が悪くて、メガネがないととても不便そうだった。
女子トイレに入ろうとして男子トイレに入りそうになるし、階段は踏み外しそうになるし、ミルクコーヒーを買おうとしてブラックコーヒーを買って、思いっきり吹き出していた。
ああ、これは早くメガネを直してあげないと、と思って、私と由香里が付き添いながら、学校帰りに真奈美がいつも利用しているという商店街のメガネ屋に行くことになった。
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