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私も由香里も商店街にはよく行くのだけれど、メガネ屋に入るのは初めてだった。
店の前に置いてあるメガネ洗浄機の中で、分厚い黒縁眼鏡が洗浄されていた。
自動ドアが開くと、女性の店員さんが「いらっしゃい」とこちらを見て微笑んだ。
そして、真奈美の顔を見るなり、「どうしたの。パッドが合わなかった?」と親しげに声をかけていた。
真奈美は私たちに合図をすると、受付の椅子に座って壊れたメガネをテーブルに置いた。
店員さんはそれを見ながら、「あらあら」と声を漏らしていた。
私たちは修理依頼が終わるまで、店の中で待つことにした。
真奈美と店員さんが、修理の打ち合わせを始めたので、私と由香里は飾ってあるメガネを物色し始めた。
始めて入るメガネ屋に、興味津々だった。
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