田中美里 二

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だからいいじゃん、ちょっと邪魔するぐらい。 「明日もどうせフラれるに決まってる…」 毎回罪悪感が湧く。 でも同時に、黒くて重い別の感情も湧き上がる。背徳感と束の間の優越感のヘドロがお腹の底で暖められ、昔からある悪意の卵が日に日に大きくなっていくかのようだ。
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