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「んー、美味い美味い。いやー助かったよ。そういえば話、って……」
炒め物とご飯からかきこんでいき、一旦箸を置いた多田君が突如苦悶の表情で喉を押さえた。え、何?
「うっ……」
「多田君!?」
愛梨が駆け寄り、椅子から崩れ落ちた多田君を起こす。椅子が倒れる音に他の子も集まって来た。
「多田!?どうした!?」
何人かが呼びかけるが、仰向けに倒れた多田君は目を閉じたまま歯を食いしばるだけだ。あたしは慌てて先生を呼びに行った。
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