田中美里 四

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「……あ」 愛梨だった。先に帰っちゃったのかと思ってた。 見開かれた目の淵が赤い。泣きながら謝ったのかもしれない。当然だ。自分の手作り弁当を食べたすぐ後に目の前で倒れたんだから。 「多田君、大丈夫そう?」 覗きこもうとすると、愛梨はぴしゃりと扉を閉めた。
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