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「『俺、平川に好きな食べ物教えたりしたっけ?』って言われたから、美里に代わりに聞いてもらったの、好きな食べ物聞かれたでしょ?って返したの」
名指しされ、ぎくりと肩が跳ねた。
「多田君、何て言ったと思う?『田中?嫌いな食べ物だったら聞かれたけど』だって。ねえ、どういう事?」
「え?えと、間違えちゃって…」
「間違えた?好きな食べ物聞こうとして間違えて嫌いな方聞いたっていうの?」
「待って、違うの…」
視線をさ迷わせるあたしに愛梨は尖った目を向けた。
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