平川愛梨 一

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怒りのままに美里を問い詰め、一人で帰ってから冷静に考え直してみた。 間違えて嫌いな食べ物を聞いちゃったなんていうのは明らかに嘘だ。どういうつもりだったのか説明してもらわなくてはならない。 まさか美里も多田君が好きだったとか?ちゃんと聞くためにも一旦仲直りした方がいい。  そう思い、翌日もいつも通りお弁当を作って持って行った。学校に着いたらすぐに声をかけようと思っていたけど、美里の顔を見た瞬間に(はらわた)が煮えくり返るような感覚があってお昼まで待った。
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