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『ふむ。さて、屋上に集いし【ホワイト・ドゥ・ウェーイ(/・ω・)/叛逆同盟】の同志諸君。今日も今日とて我ら黒縁メガネの革命同志三人衆は、ヒトっ子一人いない校舎屋上でいつものようにたむろをし、叛逆の英気を養うため、命を懸けた宿命の【禁断のしりとり合戦】に全身全霊、『進め一億火の玉だ!』の合言葉を心に深く刻み付け!この難問に対し果敢に挑み掛かり、吶喊し粉砕し、命の炎たぎった雄たけびを咽びあがらせているのだぁー!!だぁー…!ぁー……。。』
自分でエコー音を声で演出しつつ、まことに悦に入った表情をリーダーメガネが足下の同志二人に見せつけた。
ん?【ホワイト・ドゥ・ウェーイ(/・ω・)】の祭典に義偽を申し立てる話はどこいった?
実は彼ら一同は、【ホワイト・ドゥ・ウェーイ(/・ω・)/】に深い関係性を持つ、麗しのカップル大量生産日【ヴァレンタインデーイ】に何ら関与出来ていなかった。と云うか、関与出来る要素が彼らには一切備わっていなかったのだ。
なぜならば、彼ら自身にモテる要素が絶無だったのだ( ;∀;)
故に、彼らは集ってはみたものの、特になにか仕出かすような動機に乏しく、おかげで屋上からビラを撒いたり、校庭でデモをしたりといった実力行使に訴える気持ちも沸き上がっては来なかった。
のだが、、
だがどうしたことか、この中でただ独り、自身の下駄箱に【チヨコレイト】が投入されていたことに驚き、そしてこの世の春がきたかの如く大いに喜び、他の二人に対して勝利宣言を高らかに吐いた男が存在した。
現在、校舎屋上の給水塔の囲い網にしがみつき、勝手に演説をぶっている黒縁メガネ【書記長】(自己申告)を気取ってるコイツである。
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