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三人のリーダー格らしい黒縁メガネは、あくまで〝毛〟に何かしらの性的なこだわりを持っていた。んでついでに、勝手に一人称が【吾輩】名乗りになっていた。
「んじゃ、ミミズ千匹」
「き、亀甲縛り?」
対する二人黒縁メガネたちは〝毛〟のことなど、もはやどうでもよくなっていた。
お気づきであろうか?そう、彼らが執り行っている“しりとり”はただの“しりとり”ではない。
思春期まっさかりの男子中学生らしい、〝禁断〟の【エロい言葉しりとり】に興じているのだ。
『両刀使い』
「医療プレイ」
「インポ、怖いよね」
『怖いな!ポ、、、ポ?!ポ、ポ?。。あっ!ポポ・ブラジル!』
「「誰!??!」」
『ププッ!ダメだね君たちは、世の中の勉強が全然足りないな。コホン!ポポ・ブラジルとはブラジル出身の有名なプロレスラーではないかね♪』
リーダー格メガネは薄ら笑い、これ見よがしにメガネのツルをクイっと持ち上げて見せた。
その顔は、腹立たしいくらいのドヤ顔である。
「「アホはお前だぁ!!エロ縛りはどこ行ったぁーー!!」」
【ボボ・ブラジル(1924~1998)本名ヒューストン・ハリス】は、アフリカ系アメリカ人。20世紀を代表するプロレスラーで日本での愛称は〝黒い魔神〟であった。もちろんブラジル出身でもなければリングネームも〝ポポ〟・ブラジルではない。〝ボボ〟である。
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