バイバイヤー

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 或る晴れた日。都内某所の大通りを一本、いや二本ほど入った暗く細い路地に男は立っていた。 「この世界は酷く汚れている」  その見た目はついこの間まで競馬場にいた男。しかし、その時とは容姿も中身もすっかり別人に変わってしまっている。 「そんな世界を救うのが19号としての使命・・・」  自分に言い聞かせるようにそう言うとスーツ姿の男は歩みを進めた。次の現場へと向かうために。
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