弐之匣 第二十四話 ある宗教と友人 其之参

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Fが友人に言いたかったのはそこで、 「信じるな。自分の中のどこかで少し信じている部分があるはず」 としきりに言ってました。 「どうしたいの…」 Fは友人にそう聞きました。 「なんとかオカンにその宗教をやめさせたいんやけどなー」 当然の思いなのかもしれませんね。 何度も言いますが、私は人の信じる宗教を否定も肯定もしません。 それにより救われる人ももちろんいるからです。 「宗教って国内だけでもものすごい数が存在するんよね。だけど元を辿れば、数種だったりするんよ」 とFの話が始まりました。 私も友人も黙って聞いてました。 二時間ほど話をした記憶があります。 そしてその日は駅前まで三人で行って、晩飯を食べました。 友人も自宅へ帰っていきました。
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