弐之匣 第二十四話 ある宗教と友人 其之参

3/5
43人が本棚に入れています
本棚に追加
/286ページ
その日の夜、その友人からまた電話がありました。 「あれからオカンと話ししたんよ。お願いやからあの宗教やめてくれへんか?ってお願いしたんやけどな。アカンわー。近所のオバハンに毒されてるわ…」 友人なりに色々と考えてそういう行動に出たようです。 「で、色々と考えたんやけど、俺、家出るわ」 「家出てどうすんの…」 「一人で住むわ。その方が俺は楽やしな…」 そう言ってました。 友人の中では実の親に食事に毒を盛られているような気がして仕方無かったのでしょうね…。 しかし、その友人と私が話をしたのはそれが最後でした。
/286ページ

最初のコメントを投稿しよう!