弐之匣 第二十四話 ある宗教と友人 其之参

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次にその友人の事を聞いたのは、他の友人からでした。 「アイツ。自殺したらしいで…」 と言われて、私は固まりました…。 「また、冗談やろ…」 「いや…。自宅で首吊ったって…」 そのあと一時間ほど私は途方にくれたのを覚えています。 多分記憶ではFと会って、半年くらい後だった気がしますが。 もしかするともっと経っていたかもしれませんが。 Fに連絡して、 「アイツ覚えてるか…」 「あーあのオカンが変な宗教にハマってる子やろ。どしたん…」 「自殺したらしいんよ…」 そんな話をしました。 「なんとなくわかってたんよな…。会った時に。長くない気はしてた」 Fはそう言います。
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