弐之匣 第二十五話 ある宗教と友人 其之四

2/9
前へ
/286ページ
次へ
ここからが、今回の話になります。 その日、私とFは午前中にFの最寄り駅で待ち合わせしました。 二人で昼飯を食いながら、自殺した友人の事に関して知っている事を全てFに話したのです…。 「ふ~ん…。じゃあそのオカンはまだその宗教にハマって浅いんやな」 三年弱って期間が浅いのかどうかは私にはわかりませんが…。 「とりあえず三年程ではあるみたいやな…」 「宗教ってな、だいたいみんな三年~五年でやめてしまうんよ。そうでなかったら私財全部投げ出して、一生ズッポシって感じやな」 私はただただフンフンとうなずき聞いているだけでした。 飯を食って、その友人の家まで、電車で約一時間程でした。 駅を下りて、曖昧な記憶で友人の家まで歩きました。 お供えするプリンか何か買って行った気がします。 ようやく友人の家を見つけて、チャイムを鳴らしました。
/286ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43人が本棚に入れています
本棚に追加