弐之匣 第二十五話 ある宗教と友人 其之四

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そう言うと傍に座る母の肩を叩いて、 「こいつが変な宗教にハマってしまって…。それがどうも怪しい宗教でしてね…。私のうつ病や子どもの非行とか病気とか治ったって思ってしまって…。家族がバラバラだったんですよね…」 友人の父はそう言うとタバコを吸ってました。 「○○はそれを悩んでました。」 私は友人の父にそう言いました。 友人の父は何度もうなずいてました。 「遺書にもそう書いてました。耐えきれなかったんでしょうね…」 父の横で母は泣いてました。 「お父さんにも見えますか…。○○君は…」 突然、Fがまたそう言いだしました。 「え…」 友人の父も驚いたようにFの顔を見てました。 「わかるんですか…。それが…」 友人の父は小さな声でFにそうたずねていました…。
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