弐之匣 第一話 足跡の無いカップル

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Fと二人で風呂に入って、また私は先に出て、パチスロを回してました。 「お前も好きやなぁ…」 Fはそう言うと私の横に座り、同じようにパチスロを回し始めました。 旅行会社の友人と結婚前に派目を外したい友人が二人で外に出て行った事は気にはなっていたのですが…。 するとそこに酔って寝てしまっていた友人がやってきたのです。 「あれ…。二人。あいつらは…」 また酔っているようですが、さっきよりはずいぶんマシでした。 「外に行ったよ」 私がそう言うと、 「おいおい…置いて行かれた…。ちょっと風呂入ってくるわー」 そう言うとその友人の動きは加速しました。 Fと私は部屋に戻り、敷かれた布団の上で横になっていました。 そこに先ほどの友人、この友人が車の運転をしてくれた友人なのですが、浴衣の前もはだけた状態で帰ってきました。
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