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いよいよ挙式が目の前となった初秋。
その頃には、大祐と真友子にも少しばかりの変化が生じていた。
まず、当たり前に週末を一緒に過ごす内に、一日の中で共有の時間と
それぞれの時間が自然と定まってきた。
そして共有の時間として、真友子は時々大祐と一緒にサイクリングに
出かけるようになり、日曜の午前中は一緒に一週間分の買い出しに行くのが
常になった。
一方、仕事の面では、大祐の春の企画は惜しくも通らなかったが、
食玩のアイデアを買われて新たに食玩チームが結成。
その一員として、新しい仕事に加わることになった。
そして真友子の方も、お盆が明けた頃には新たに少し大きなプロジェクトが
開始。
こちらは下準備にいささか時間もかかるため、今度多忙期を迎えるのは師走を前にした頃だろう。
だが、その新しいプロジェクトを目前にした頃から、実は真友子の中で、
ある迷いが生じてきている。
このままじゃ、やっぱりダメな気がする――。
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