21 幸せは涙と共に

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「それにさ、外でご飯したら、帰って来て作らなくてもいいでしょ。 そっちのが楽じゃない?」 どうやら、大祐の気遣いからのお誘いらしい。 「大ちゃん」 呟くように彼を呼び、真友子はゆっくりと彼と唇を重ねた。 「じゃあ、これから良い事して、明日ドレス選びが終わった時に 疲れてなかったらご飯に行こう。 でも、もし疲れちゃったら何か買ってきてもいい?」 「うん。まぁゆが、それがいいなら僕もそれでいい」 掠れるような声で言った大祐がねっとりと唇を重ね、左手がスルリと パジャマの裾から忍び入って真友子の胸をまさぐり始める。 「んふっ……」 真友子の唇から零れる吐息が、艶っぽい熱を帯びた。 それさえも呑み込むように、大祐は高いリップ音をさせて唇を重ね、 舌を絡めてくる。 そして、「まぁゆ……」と呟いてキスを深める大祐に応える 真友子の喉からも、甘い声が細く零れ始めた。
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