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「わあ、、、すごい!」
隣にいる佐奈(A)はとても興奮していた。
雪がしんしんと温かな街を染めていた。
僕(B)たちは、リユーチ村で催されているという、雪祭りに来ていた。
佐奈は、僕の幼馴染なのだが、どうやら雪というものを見たことがないらしく、だから僕は、彼女へのサプライズとして、彼女をこの「雪祭り」へと連れてきたのだった。
「どう、初めての雪は?」
僕は彼女に訪ねる。
彼女ははしゃぎながらも、どこかうっとりとしていた。
「なんかすっごくポカポカしてる!」
あちこちに置かれた屋台からの温かな
光と、周りの人々が、僕たちを包み込んでいるように感じた。
「ポカポカ?」
「うん、ポッカポカ!」
ニッコリと彼女は微笑む。
そう言ってはしゃぐ彼女を少し可愛い
と思った。
(ポッカポカか、、、)
その表現はあどけないけれど、
凄くいいなって思う。
街全体がポッカポカだった。
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