朝はトーストで始まる

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学生の頃に先生に言われた言葉で 今になって実感するのはこの言葉だけではない。 中学のころ私は部活の顧問によく 「詰めが甘い」と言われていた。 その頃は漢字すら頭に浮かばず、 "爪が、甘い?"なんて馬鹿なことを考えていた。 でも料理をしていてそこそこのところまでうまくいったのに 最後に焦がしてしまったり、 仕事でミスをしているのを発見したりすると、 "ああ、自分って詰めが甘いな"と思う。 「あ!そうだ!!」 昨日だっていつもより丁寧にお弁当を作って 自分をほめてあげたはずなのに、 お茶を作るのを忘れている。 人に言われることはとても的確で 自分から見えないことを言ってもらえるのは本当にありがたいことだけど でも人ってそう簡単には自分で気づけないことを 直せない生き物なのかもしれないと、 約15年以上たってからそう思った。 ―――もしかしたら先生からしたら、この考え自体       "詰めが甘い"のかもしれない。
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