★現れし狂人の白魔女様★

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★現れし狂人の白魔女様★

 ディアボロスが味方になってから五ヶ月の時が過ぎたが相変わらず俺は元の世界に帰れてない。 別に手掛かりを探すのをサボっていたわけではないのだ、色んな所を探しているが出てこないんだ。 どうやら最初の頃にエルマが見つけたあれは奇跡的な発見だったようだ。 はぁ、このままじゃ俺はこの世界で歳を取って死んでいくことになるな。 まぁそん時はそん時か、それより今はもう一つの問題、時の魔女五月雨レイの襲撃をどう防ぐかが重大だな。 何せこちらの方は命がかかっている内容だ、何よりも優先すべきだろ。 今は朝十一時、そろそろエルマの家に戻るか。 対策会議の時間に遅れるとまた怒られてしまうからな。 「レンく~ん、会議を始めるよぉ~!」 「ありゃりゃ、噂をすれば先に呼ばれちゃったよ」 「ああ、今行くよ」 俺は少し足早にエルマの家に戻っていき、会議で使っている机のとこにある席に着いた。 「よしっ! 集まったな! では本日第十三回目の魔女レイの対策会議を始める!」 「十三回目か、これだけ会議をやっているのにまだ対策が立てられないのはどうしてだろうな」 「そりゃあ低レベルな魔女と人間が集まっている会議じゃアイデアなんか浮かぶわけないだろ?」 「何だとっ! この大魔導士エルマが低レベルだと!バカにしやがって! お仕置きしてやる!」 「はっ! 来やがれよ! 凡魔女エルマ様よぉ!」 「やめろ二人とも! くだらない喧嘩している暇があるなら対策を立てるぞ!」 まったく、こんな調子だから何時も対策が立てられないんだ。 「ご、ごめんねレン君……。」 あぁ、また挑発に乗ってレン君に怒られちゃった。 「フンっ! 分かったよ、やりゃあいんだろ!」 くそぉ、こんなことで怒りやがって! 何だかレンの奴、この五ヶ月の間に随分と大人になっちまったみたいだ。 前のアイツならこんなことでは怒鳴らなかったのに。 「…………。」 「何だよディアボロス、そんなムスッとした顔で俺を見て」 「別にぃ、ただこの五ヶ月でお前も変わっちまったなぁって思っただけさ」 「そうか? 俺は何時も通りだと思うけどな」 「いいや変わった! 前ならこのくらいの茶番で怒らなかった!」 「そうだったか……悪かったよ二人とも、怒鳴ったりして」 「いいんだよレン君、レイがいなくなった今、いつ襲ってくるのか分からないのに変な茶番をしていた私達がいけないんだ」 「………………。」 こいつも随分とレンに対する態度が変わったな。 五ヶ月前は偉そうに振る舞っていた性格が今ではレンに尽くす恋する乙女みたいな感じになっちまった。 もっともレン以外には今まで通りだから恋をして馬鹿になったのかもしれないな。 「ディアボロス、今失礼なことを考えながら私を見ていなかったか?」 「いや気のせいだろ、それよりさっさと意見を出し会おうぜ!」 「それもそうだな、じゃあまずは俺からだ」 「五月雨レイは時に関わる魔法を使ってくるのはほぼ間違いないから、それに対抗する魔法を編み出さないとな」 「それならレン君、アイツと同じ魔法を使えるようになればいいよ、そうすれば相手の呪文に対抗できる!」 「レイと同じ魔法か、でも覚えたところでどう対抗すればいんだ?」 「こちらの時間を遅くされたら自分自身に加速呪文を、相手が加速呪文を自分自身に使ったら相手の時間を遅くする」 「つまりかけられた魔法の反対の効果の魔法を使うことでプラマイゼロにすればいいってことさ」 「なるほど! あぁでもそれだと時間止められた場合はどうすればいんだ?」 「その時は相手が時を止める魔法を使うのと同時にこちらも同じ魔法を唱えればいんだ、そうすれば時を止められずにすむ」 「そうなのか……じゃあ急いでその魔法を覚えよう!」 「無理だな!」 「え? 無理ってどういうことだよディアボロス、俺には覚えられないのか?」 「そうだ、無理だ!」 「なんでそう言いきれるんだディアボロス、やってみないとレン君が覚えられないなんて分からないでしょ!」 「エルマ、大魔導師を名乗るお前なら分かるだろ? 時間系魔法は上位魔法のなかでも一番上、ただの人間が覚えられるわけがない」 「でも、やってないのに出来ないなんて決めつけは良くない!」 「いいや、出来ない! 仮に魔法を覚えられたとしても呪文を唱える魔力が足りないのがオチだ!」 「で、でも……」 「いいんだエルマ、俺は気にしていないから」 「レン君……。」 「それより次の策をこうじなければ」 「いや、その必要はない! 悔しいがエルマの作戦は使える」 「ん? さっき時間魔法は覚えることが出来ないから無理だって言ってなかったか?」 「ちがう、俺様が言ったのはお前が覚えるのは無理だって言ったんだ!この作戦そのものがダメだとは言ってない」 「そうなのか? じゃあ誰が魔法を覚えるんだ?」 「お前はバカなのか? そんなの決まっているだろ?」 「え? 誰だよ?」 「はぁ~ これだから下等種族はバカで困る」 「喧嘩売ってるのか?」 「いいか、何でエルマは時魔法の対抗策を知っていたと思う?」 「それはレイとの闘いで思いついたんじゃないのか?」 「ちがう、少なくともこいつは思いつきで対策を考えたりはしない性格だ、ならどうしてこんな提案をしたのか」 「……………。」 「それはこいつが実際に時魔法を使ったからだ、だから知っている」 「えっ! そうなのかエルマ?!」 「あぁ……うん、実際に使ってみた………。」 まじかよ……確かに何で色々と詳しいんだろうとは思っていたけどそういうことかぁ。 これはディアボロスに反論は出来ないや、俺は自分の思い込みでエルマの作戦を無駄にするとこだったよ。 「悪かったよ二人とも、危うく貴重な作戦を無駄にするとこだったよ」 「分かればいいんだ、下等種族」 「ディアボロス、下等種族は余計だ! レン君に謝れ!」 「嫌だね! 誰が色ボケ魔女様の言うことなんか聞くかよ!」 「色ボケてない! 私はいたって正常だ!」 「どこが正常だ! レンに対しての態度が明らかに前と違う」 「そんなことは……ない………………。」 「ほら、自信がないんだ」 「………………。」 あぁエルマのやつすげぇ悔しそうな顔をしている。 ここは何とかしてやるかぁ。 もともとこの状況にしたのは俺だしな。 「あぁ~ 話を進めるか二人とも、とりあえず同じ時魔法を使ってレイの魔法に対抗するのはエルマだとして、時間を止められる前は俺達で攻撃という感じでいいか?」 「いやそれでは補助役がいないだろ? 時間停止前はこのディアボロス様が補助、そしてお前が攻撃役だレン」 「わかった、確かにその方が効率的にも戦闘スタイル的にも良さそうだ」 「ふん! このぐらい考えついて当然だ! やはりお前は下等種族だ」 ムカッ! 確かに悪いのは俺だが何だか頭に来たぞ! よーし! ちょっと仕返ししてみるか。 「そうだなぁ、しかしこう考えるとやっぱりディアボロスも女の子なんだなぁって思うよ」 「は? そんなの当たり前だろ、今更何言ってるんだ?」 「あぁまぁそうなんだけど、ディアボロスの言葉遣いって男みたいだからもしかしたら男なんじゃないかなぁって思ってたけど頭いいからちゃんと女性だって認識できたよ」 「何だって!? 俺様が男だと思ってたぁ?! ふっざけんなぁ! 何で男扱いなんだよ!」 「言葉遣い…女の子が俺様なんて言わないというのが俺の女性判別の規定だ」 「いやいや、女性だって俺様っていう奴はいくらでもいるし、そんなのはお前の偏見だ!」 「あと可愛げがない、男勝り、とても女を主張しているとは思えない」 「うぐぐぐ……じゃ、じゃあ言葉遣いや態度を改めれば私は女性認定されるんだな」 「まぁそうだな、もっともディアボロスにそんなこと出来るわけないと思うけどな」 フフフ、どうだディアボロス、プライドをズタズタにされる気分は。 俺を下等種族とか言って見下した罰だ、このぐらいの報いは当然だ、精々ショックを受けることだな。 でもまぁこれ以上虐めるのは可哀想だ、そろそろ許してやるか。 あんまり虐めすぎると拗ねてどこかに行ってしまっても困るしな。 ではネタばらし、ネタばらし。 「なぁディアボロス―――っ」 「おいレン! いや、レンく…ん………こ、こんな感じで…いい……かしら?」 ………まじかよ、ディアボロスが女の子らしくなっちゃったよ。 まずい、何時ぞやのエルマ性格反転事件の時に味わった時と同じ気分がする。 ちょっとお返しの意味で言った言葉を真に受けられてしまった。 何だかこっちが落ち着かなくなってきた、ディアボロスも相当恥ずかしいのか顔が耳まで赤くなっている。 「すみませんディアボロス様、まさか本気で態度を改めるとは思わなくってつい下等種族といわれたことのお返しをしてやろうと思ってふざけました」 「貴女様はどんな口調でも紛れもなく女性ですので何時もの言葉遣いで大丈夫です」 「そ、そうか……そうだろう! どう考えても私は女性だろ! 俺様はエルマみたいに平たい胸はしてないし女らしいからなぁ! あはははは!」 「喧嘩売ってんのかクソドラゴン……殺すぞ!」 エルマさん怖い、それやぁディアボロスにあんな事言われたらエルマが怒るとは思っていたけど『殺すぞ!』って相当ぶちぎれていらっしゃる。 「あぁ? 何だよエルマ、私の方がスタイル抜群で女らしいのは本当の事だろ?」 うわっ! バカボロス、エルマを余計に刺激するな! 地獄に送られるぞ! 「どうやら本当に死にたいようだなぁ、いいだろ! 表に出ろぉお!」 「はっ! 望むところだ! 全治三ヶ月の大けがをさせてまたプライドをへし折ってやる!」 「おいおいおい! やめろ二人とも、今は仲間割れをしている時ではないだろ~」 「だってレン君こいつが私をバカにしたんだ! 気にしているのに………。」 「大丈夫さ、エルマも十分女の子だ」 「レン君……でも私ディアボロスみたいに女らしい身体をしていないから……。」 「いやいや大丈夫、エルマは十分女の子らしい体格だから」 「うん……分かった…………。」 「ディアボロスも人の体格の事を言うのはダメだぞ!」 「いや事実を言って何がいけないんだ!」 「言葉には言っていいことと悪いことがあるんだ、それを学べディアボロス!」 「あう~」 予想はしていたけどディアボロスの顔が不服という感じに不満そうな顔をしている、ドラゴンは元々プライドが高いから仕方がないと思うけど こればっかりは言わないと分からないからな。仕方がない。 「まぁとにかく今後は気を付けるんだぞ、分かったか?」 なんて、どうせ俺の言葉は無視されると思うが一応な。 「分かった、今後は気を付ける………悪かったなエルマ」 あれぇ? これは予想外な展開だぞ。ディアボロスが反省しつつエルマにもちゃんと謝ったぞ。 もしかしてディアボロスって素直で物分かりのいいドラゴンなのか? 普段はプライドが邪魔をしてあんな態度をとってしまっているが、本当は良い子なのか? こりゃあ俺も人の事言えないな、俺はディアボロスの表面だけで人格を判断してしまっていたが、これからは内面も見ないといけないな。 うんうん…………。 そういえばこんな状況になったのって元を正せば俺が引き金だよな? 誰も突っ込まないから忘れていたけど元凶は俺だった! ここまで善良面しててどうもすみませんでした。  ドタバタ会議をしてから三時間後、俺たちは森を抜けた先にあるノーズという街に来ていた。 目的は二つ……一つは食料調達、もう一つは五月雨レイの情報集めだ。 やっぱり情報は一番の武器、レイ攻略には必須だと思ったからな。 だが現実は厳しいものだ、食料調達は簡単に出来たが情報は今だまったく得られていない。 きっと五月雨レイも情報を掴まれないように行動しているのだろう。 クソっ、これじゃあ本当に何時襲ってくるか分からないぞ。 「レン君どうしたんだ? そんなに怖い顔をして」 「ああ、いやなにレイの情報がなかなか掴めないなって思ってただけだよ」 「そう、まぁそんな深刻に考えたらダメだ、焦らずに聞き込みを続けよう」 「そうだな! 気を取り直して聞き込みを続けるか!」 「うん!」 エルマはやっぱり優しいな、俺が考え込んでいると心配してくれる。 思えば今まで結構色々とやってもらってたな。 俺も色々とやってもらった分頑張らなきゃな! 「よしエルマ、俺はあっちの人達に聞き込みするからエルマはこっちの人達に聞き込みをしていってくれ」 「分かったよレン君、行ってくる」 タッタッタッタ 「よし! 俺も行くか! あぁその前にディアボロスお前は――」 シ――ン 「あれ? ディアボロスの奴どこ行ったんだぁ、さっきまでいたのに」 「まぁいいか、そのうちに出てくるだろう」 俺はまた何時ものディアボロスの気まぐれと思い探しに行かなかった。 だがこの後、俺は後悔することになってしまった。 取り返しのつかない後悔を……。  レンとエルマが街で五月雨レイの情報を集めている中、俺様は一人森に入っていった。 何でこんなところに来たかというと、街で白髪の女が森に入っていくところを目撃したからだ。 最初はあいつらと一緒に追跡しようと思ったが、呼んでいる暇がなかったから一人で追跡することにした。 もしアイツが本当に五月雨レイなのなら奴のアジトを見つけられるかもしれないしな。 それにしてもアイツはどこまで行くんだ? もう十分くらいは歩いているぞ。 テクテクテク 「………………。(まだか)」 テクテクテク 「ほんとうにどこまで行くんだよ」 テクテクピタっ! 「おっ、とまったぞ! ここがアジトか?」 ヒューウ 何だ? 突然風がアイツの方向に流れていく。 「ウィグレディオ!(旋風よ撃ち殺せ!)」 ズドンッ! 「えっ?!」 何が起きたんだ? アイツが魔法を唱えた瞬間に私が隠れていた大木の上の方が消し飛んだぞ! あんなの当たったらいくら俺様でも即死だ。 まずい、予想以上に強敵だぞアイツ。 ここはひとまず退散するか、どう考えても勝てる気がしない。 「………逃げる気?」 「…………っ!」 「ノスケルブ!(魔力の壁よ退路を断て!)」 タッタッタッタ 逃げなきゃ、逃げなきゃ! ガンっ! 「いったぁ何だ、見えない壁にぶつかったぞ!というかこれじゃあ逃げられないじゃないか!」 「うふふふ、逃げられるわけないじゃないですか、私の居場所を言われるわけにはいきませんので死んでいただきます」1f63fda6-f313-461a-b324-9e0ea565def0 「デリエスル!(生命活動を停止せよ!)」 ギャオン! 「うわっ! 何か黒色の骸骨の形をした魔法が八つ飛んできた!」 「う、くぅ~ ダメだ! 避けられない!」 バーン! 「ぐあぁあああああ!」 ドサッ! く、苦しい、胸のあたりが痛い……息が出来ない。 し、心臓が痛い! まるで止まってしまったように……いや止まっている!? 胸を押さえても鼓動を感じない! 嫌だ、死にたくない! 「あ~あ、当たっちゃいましたね、この魔法は当たると生命活動を停止させる効果がある魔法なんですよ」 「…………。」 「この魔法をくらった貴女はどんどんと身体が死んでいきそして完全に死ぬ、もう貴女は助からない」 あぁそんな~ もう意識が……こんなとこで死ぬなんて………。 一人で来たのは間違いだった、三人で来ていればこんなことには。 「……………。」 「ふ、ふふふ、死んだようですね、私を追跡するからです」 「……………。」 「さてと、この死体はどうしましょう、証拠が残らないように消し炭に……。」 「ディアボロス~ どこにいるんだぁ~」 「ディアボロス、早く出てこい! レン君を心配させるなぁ!」 「ちっ、レンさんとエルマさんがやってきましたか、仕方がありません、ここは一時撤退しますか」 ザッザッザッザ 「お~い! ディアボロスぅ~ 返事をしてくれぇ~」 返事が返ってこない、何だか不安がよぎってきた。 何時もならひょこっと出てくるディアボロスが今日は出てこない。 もしかして何かあったんじゃないかと不安になる。 「ディアボロス! 出てこい!」 まったく、ディアボロスの奴突然いなくなって、見つけたらお説教をしてやる! レン君にもこれだけ心配させたんだから一時間の説教だ! それにしてもここは色々と不自然だ、たった今争いがあったような跡が周りの木々についている。 特にこの大木は何かに撃ち抜かれたような跡がある。 いったい何に………。 ん? 何だろう、大木の横に黒い塊が落ちている。 ドクンっ! どうしてだろうか、突然胸騒ぎがしてきた。 この黒い塊を調べることを恐れている、真実を知るのが怖い、そう私の感覚が囁いてる! でも調べないわけにはいかない! そっと、そっと 「……………っ!」 「レ、レン君! こっち来て! 早く来て!」 「どうしたエルマ!」 俺はエルマのとこに急いで向かった。 そして、俺は何でエルマが俺を呼んだのか理解した。 「レン君、ディアボロスが………。」 そう、そこには力なく横たわったディアボロスがいた。 紅い目は開きっぱなしで瞳には光がないとこを見ると、もう死んでいるようだ。 俺はすぐさまディアボロスのとこに行き、抱きかかえながら呼びかけた! 「おいディアボロス! 死ぬんじゃない! 戻ってこいよ!」 「ディアボロス! あれだけ偉そうにしていたのにその程度なのか!とっとと蘇れ!」 「……………。」 「そんなぁ、やっとまとまりかけてきたのに……やっと仲良くなれると思ったのに」 「何で死んじまったんだよ!」 「レン君……。」 「エルマ……何とかならないのか? 生き返らせる呪文とかないのか?」 「残念だけど、相手を殺す呪文はあっても蘇らせる呪文はないよ」 「そうか……はぁ」 俺の責任だ、あの時ディアボロスを探すべきだったんだ! そうすればもしかしたらディアボロスは死ななくて済んだかもしれないのに。 「レン君、自分を責めてはダメだよ。それに恐らくディアボロスは何者かに殺された、だとすればまだ近くにディアボロスを殺した犯人がいるかもしれない」 「わかった、ディアボロス……後でお前のお墓を建ててあげるからな」 「………………。」 「よしっ! じゃあエルマ、ディアボロスを殺した犯人がまだ近くにいるのか確認するぞ!」 「分かった、だが犯人は相当な手練れの魔術師、あるいは五月雨レイかもしれない、十分に気を付けるんだ!」 「ああ!」 俺は敵が来るか警戒しつつ、出会ったらディアボロスの仇を討つという 思いを抱きながら犯人探索を開始した!
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