女記者と占い師

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くしゅ!と音を響かせた従鳥に、読んでいた本を一旦閉じて、あらあらと可笑しそうに口を開く。 「誰かが、噂をしているのかしら?…」 嫌そうな表情を作る黒い主に、こう囁く。 「…彼女はまたやって来るわ。近い内に」 「それはあなたの未来予測ですか?それとも、希望的観測ですか?」 美少女は唇に人差し指を付けて、薄く笑む。 「……どうなのかしらね?」 綺麗な緑の瞳を細め、頭を軽く動かす。肩に掛かる銀色の髪がさらりと揺れた。 全く…と呆れたように両羽をバサッと動かす。 「困ったものですねあなたには。…いつもながら」 そう?と微笑み、また本を読み始める。 ー…占い館の謎の美しい女主人と、猪突猛進な女性記者の物語は、ここから始まる。 《出逢い編・完》 ここまで読んで頂きまして、ありがとうございます🐱 大変読みにくい箇所が多々あり、訂正必須です…申し訳ありません。 今回は、『出逢う』だけでしたが、次は『再会』と『共闘』となります。 お時間を頂き、また、帰って来たいと思います🍀 ありがとうございました。
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