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せっかく奥まで入ったのに……そんな必死になって逃げる程嫌だった? 「本当にイヤならしないよ」そう言いたくて、名前を呼ぶとこちらを向き、俺を見る諒ちゃん。ウルウルしている瞳。なにか言いたげに開く唇。
お尻をこっちへ突き出し振り返っている姿。懇願する表情の意味が違うように思えてきた。
え……正常位じゃなくて、バックからして欲しいの? って、ダメダメ! そんな自分の都合のいい解釈しちゃダメ。
「……か、なた……さ……」
「りょう……」
俺は四つん這いになった諒ちゃんを後ろから抱きしめた。ビクッと体を竦める諒ちゃんの後ろから耳へキスして囁く。
「ごめんね? 痛かった?」
諒ちゃんは黙ったまま小さく頷く。左手で諒ちゃんの顎を掴み、後ろを振り向かせた。チュッとキスしながら、諒ちゃんの体を抱きしめていた腕を下げて、諒ちゃんのモノをやわやわと扱く。
「……っ、ん、ふ……ふ、ぁ……はっ、あ」
口づけの合間から吐息がこぼれていく。
首だけ後ろへ向ける体勢が苦しかったのか、はたまた扱かれて力が入らないのか、覆いかぶさる俺が重かったのか、ガクッと肘が崩れ、苦しそうに声を漏らしながらベッドに頭を落してしまう諒ちゃん。
更に突き上がるお尻。
やっぱり……。
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