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「は、あ、っっう! ……っは、ぅぅっ……ぅあっっ、」
「んっ……あっ……イイよ」
諒ちゃんは歯を食いしばってたけど、漏れちゃう声。
きっと頑張って耐えようとしてるのに出ちゃうんだよね。そんなの見ちゃうと余計に興奮だよ。
諒ちゃんは俺の顎を掴んでいた手で自分の下腹をぎゅうっと押さえた。突き刺さる衝撃が苦しそう。俺は諒ちゃんの腰を掴んで、頑張りをやめさせた。
「諒ちゃん、そんなに激しくしなくてもすげぇ気持ちいいから……ね? 諒ちゃんの気持ちイイところ教えて?」
汗でほっぺに髪の毛が張り付いている。火照り赤くなっている顔。何故か苦しそうに寄せる眉。
こんな必死になって頑張ってくれる可愛い子、俺、今まで付き合ったことあるかな? どうしよ……マジで好きになっちゃいそうだよ。
俺は合体したまま諒ちゃんをベッドへ押し倒した。
さっきはキツくて諒ちゃんが逃げ出した体勢だけど、だいぶいいよね?
ゆっくりと出し入れしながら、擦りつける。もう俺も限界で、直ぐにでもイきたいんだけど、イきたくない。
ほら……また。
苦しそうに喘ぐ諒ちゃんの表情。
潤んだ瞳、俺にしがみつく腕が全部、「離れないで」って言ってるみたいなんだもん。
最高の時間だった。どこかに置き忘れていた何かがたっぷりと満たされ、元の場所にちゃんと収まったような……そんな感覚だった。
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