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雷雨
私は機械が好きだ。
機能美ともいえる複雑な金属と金属の部品同士が噛み合い、
機械特有の異音をたて煙をあげ機能を発揮する様は素晴らしい。
人型のロボが好きだ。
無機物だからこそ表れる造り手の造形美は
不完全な人間体の美など及ばず
全てを理想的に全てを老いから解放し。
美を半永久とするのだ。
叶うならば私はこの身を機械としたい。
単身者用マンションの一部屋。
豪雨と雷が続く外界から切り離された様な薄暗い部屋。
モニターの光に照らされ私はいつもの様にテレビゲームに没頭していた。
平日は毎日仕事から帰ってテレビゲーム
休日も1日の殆どをモニターを見る生活だ。
今日の様な雨の日などは
飯を抜いてでも家をでないインドア派である。
この様な生活を一人暮らしを始めて3年は続けている。
特別にゲームが得意なわけではない。
ただ楽しいからだ、私の人生において数少ない楽しみの一つだからだ。
ゲームの進歩は目覚ましい。
映像は写真と見比べ遜色ないどころか
理想美が表現されるようになっており。
髪の毛一本一本の細部まで表現されるそれは
ユーザーに更なる没入感を与え、
私をひどく魅了した。
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