第20話 記憶

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   ここまで辿り着く間、初めはおとなしかった広太様は途中から凄まじい勢いで暴れ出した。普段のきつい物言いなどせず死に物狂いで暴れる様は見ていて良心が痛む。 とてもショックな事があったのですね。  普段なら、この國枝が癒して差し上げます!とでも言うところだが………………………せっかく格好良く登場したのに残念だなぁ。と、一人ボリボリと頭を掻いた。  國枝はイケメンなので野暮な事などしないのです。さて、 「お気を確かに広太様、お兄様が待ってますよ」
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