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「――待たせたな」
西岡は自室に向かい、ベッド下の金庫を取り出すとすぐに俺達の所に戻って来た。
「何だそれ」
「リーサルウエポン」
リー、なんだそれ?
「最終兵器ってやつさ。これ位だ、俺の持っている武器は」
よくわからないが、これで広太を救い出せるのだろう。陽太も安堵の息を吐いているし、あとはうまいこと西岡が國枝とやりあってくれれば俺は広太様にでも頼み込んでこの仕事から足を洗える。
そんな事を流が考えていると、空から凄まじい轟音が響いた。近距離に着陸され、砂埃が舞い咳き込むと――
「あれ、流君じゃん」
当の國枝がヘリから降りてきた。
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