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新薬の臨床試験等も順調に進行し、御上からのGOサインも出た。
ここからは翠の独壇場だった。
今回藍が開発したのは、新しい花粉症の薬。
今市場に出回っているのは、妊娠している人が使える薬は限られていて、非妊娠時に内服している薬は妊娠時には使えないなんてことはよくある。
それを妊娠時も非妊娠時も使えるが、効果は抜群な薬を開発した。
治験での満足度は八割を超え、今までにない成果を叩き出した。
これにより、病院からも使用してみたいとの問い合わせが次から次へとかかってきた。
翠は自分の手持ちの顧客から最優先な順番に回って行き、納品の確約を取り付けていった。
もちろん翠の顧客である。
有名大学病院ばかりが顧客なので、納品する量も桁が他の面々とは一つも二つも違っていた。
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