開けなきゃ良かった。

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いつものように、食パンを焼いて食べて… 今日は、どうやって暇を潰そうかと考えていた時… 不意に、玄関のチャイムが鳴った。 誰だ、こんな早くから… ちょっと不機嫌に感じながら、ドアを開くと、そこには若い女性が立っていた。 とても可愛い子だ。 急にテンションが上がる。 「……どなたですか?」 「はい、今日は神様からの指令で参りました。」 神様だって??……なるほど。新興宗教の勧誘か。 そうだろうな。 そんなことでもない限り、こんな可愛い子がうちを訪ねるはずがない。 「えっと…それで神様はなんですって?」 信じるはずはないが、どうせ暇だし、こんな可愛い子ならちょっとくらい話を聞いてやろうかと思ったんだ。 「はい、あなた様がバレンタインデーのことでとても落ち込んでいるから、癒してあげなさいとのことでした。」 「癒してくれるって…具体的にどんなことをしてくれるんですか?」 「はい、あなたのお望みのままに…」 どうやら、これは新興宗教というよりも詐欺に近いのではないかと思えた。 そして、俺が願いを言えば、きっと法外な金を要求されるのだろう。
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