つながる想い 2

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 まさか相談していたなんて、恥ずかしくて頬が熱くなった。 「信じられねぇ! 言っておくけど無理やりだからな」 「そうなんだ。すごく落ち込んでいたみたいだけど、無理やりキスしたんじゃ、聖人が悪い」  俺は葉月の味方だよと頭を撫でられて、その手を振り払おうとしたけれどやめた。慰めるように優しく撫でてくれたからだ。 「御坂、ありがとう」 「うんん。ねぇ、お弁当、食べないの?」  今日は母親のリクエストで炊き込みご飯にしたのだが、それを少し食べただけで箸が止まっていた。 「あぁ。おかず、食うか」 「ありがとう。ごはんも食べて良い?」 「食べかけだぞ。それでも良いなら」  葉月の残りだから大丈夫と笑い、お弁当の中身を全て平らた。 「御馳走様」  と手を合わせて弁当のふたを閉じた。 「また食べたいな」 「学校に来れる時、連絡をくれれば作ってやるよ」  御坂は透のように、つい甘やかしたくなるタイプだな。 「本当?」  と小首を傾げる姿は、女子が見たら可愛いとキャーキャー言いそうだ。 「あぁ。その時は尾沢も誘え」 「うん」  その嬉しそうな表情に、こっちまで和みそうになった所に、 「俺は、駄目かな」  と、目の前に神野の姿がある。必死になって俺を探していたのだろうか、息を切らしていた。 「探したよ、葉月」  俺へ触れようと手を伸ばが、それを避けて御坂の方へと顔を向ける。 「……御坂、弁当箱」 「あ、うん」  空の弁当を受け取るとそれを包んで、教室の方へと歩き出した。 「葉月」  引きとめようと声を掛けてくるが、俺は振り返らずに、 「飯、少ししか食ってねぇンだよ」  とだけ言う。 「あ、売店……」  まさかそんな所に行くわけがない。俺が行ったらちょっとした騒ぎになる。  俺は大袈裟にため息をつき、 「御坂、俺とコイツ、早退すっからさ、上手く先生に誤魔化しといて」 「あ、うん。そういう事なら任せておいて」  頑張ってねと、その言葉は俺だけではなく神野に対しても言っているのだろう。手を振りながら送り出してくれた。
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