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夏の向日葵を思わせるキラキラした笑顔が眩しすぎて青斗は目を背ける。
記憶の中にいる赤彦はいつも笑顔だった。どんなに馬鹿にされたって笑顔を絶やさなかった。
怒っている表情も、ましてや泣いている表情も見たことが無い。
「先生は親御さんに挨拶に行ってくるからお前たちはここでちょっと待っていてくれ」
担任の後藤先生はそう告げて歩き出した。まだ若手教師なのに生徒たちを宥めて親御さんと話して大変だなと思う。
闇と同じ真っ黒な服を着た人々が行き交う中、青斗たち2-B組のクラスメイト達は会場の入り口の手前で立ち尽くす。
金曜日の夜、クラスのグループメッセージに突然飛び込んできた。
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