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真由稀は、ジントニックの残りを見下ろした後、優を見つめた。
カクテルを練習する中、追い詰められていた私の気持ちを軽くしてくれた時から、うっかり好きになりそうだった。
コンテストに出すために練習してきたオリジナル・カクテルを、いとも簡単に、友達を祝福するために即興で思い付いたカクテルに差し替えて金賞を取った時、格好良いと思った。
でも、すぐにわかった。
あなたには蓮華ちゃんが合ってる。どんな意味でも。
「友達だ」っていうけど、あなたから彼女たちが去って行ったもう一つの原因は、間違いなく蓮華ちゃんの存在よ。
蓮華ちゃんのことを気にしていた女性は、そんなことをあなたに訊いたはず。
あなたが否定しても、淋しくて猜疑心が芽生えてしまった女にとっては、きっと、疑惑は深まる一方で……。
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