第2部 悪魔のプレイヤー

2/4
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/147ページ
この悪魔、決闘を辞めてくれる気配は無いな。 「分かりました、その代わり僕が勝ったら魔界にとっとと帰ってください!」 サツキvsアスタロト 11点マッチ 2セット先取 サーブ2球交代 このルールは元々の卓球ルールに加え、 ITA(異世界卓球アソシエイション) のルールに則って行います。 「なんで、アソシエイションだけ英語なんだろ」 試合が始まった。 サーブ権は僕に与えられた。 あえてレシーブにしてもよかったかもだけど、あの悪魔、何してくるか分かんないからなぁ。 僕は高くトスを上げ、ラケットを横に構えフォア面でボールを切った。 これはフォアサーブの中でも僕の知ってるサーブの中でも1番メジャーで1番使われてると思う。 僕がかけたのは下回転。とりあえずバックに出して相手のツッツキを誘いドライブで反撃しよう。 しかし、あの少年は回りこみフォアドライブをかけた。相手もドライブマンか。 お互いに強打のラリーが続くが、圧倒的に押されていた。 「人間とはこの程度か?ユキムラサツキ?」 「フルネームで呼ぶのは辛くないですかね?」 4 ー 8 僕がサーブ権を持っているが相手に4点差もつけられている。 もう、駄目かもしれない。 「フッ、これで終わりだぁ!」 パチィン!     
/147ページ

最初のコメントを投稿しよう!