第3部 デビルロンギヌス

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サツキはホッと息をついた。 ラケットを腰の鞘にしまうと、アスタロトは振り返る。 「今から向かうんだが、ここからは遠い。だから魔法陣を描く。少し離れていろ」 アスタロトの言う通り、少し離れるとアスタロトはサツキには理解出来なさそうな詠唱を唱え魔法陣を空中に描いた。 「テレポート!」 アスタロトがそう叫ぶと2人は浮き上がり、一瞬にして消えた。 サツキは気がつくとRPGのラスボスが居そうな城の前にいた。 「気がついたか。ここが俺の主人あるじの城だ」 「ここか、やっぱり大きいな」 キーキー、パタパタと蝙蝠コウモリ達が空へと飛び、空中で舞った。 サツキの到着を歓迎しているようだ。 2人は城に入った。 その時にはもう、紅い月が蝙蝠の舞う空と暗き城を照らしていた。 魔王の部屋 今日はゲストを迎えたよ! 「アスタロトだ。よろしく」 アスタロトくんの必殺技「デビル・ロンギヌス」ってどんな技か、軽く解説するよ。 というわけで使ってる本人から聞こうかな?     
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