空から降ってきた女神

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 感動の次は『一体どうしてこうなった』と疑問を持った理性が顔を上げた。 「なんか、すごいことを体験した……」 「そりゃあそうですよ。こんな体験はあまりしない人が多いんじゃないですか?」 「そうだよ、ね。全くひどいものだ。こんな雑な降り方があっていいものなのか……?」  僕を含め、三人は肩を下ろして、ため息をつ……? 「……えっと? だれ?」  湖から這い出てきた全身びしょ濡れの女性がそこにいた。 「…………ふえ? ――――!?」  彼女は僕たちの顔を見るなり、驚きで飛び上がり、僕とイリスを交互に指してこう叫ぶ。 「ああ!? 君たちは魔王の娘ちゃんと……しつじだっけ、君?」 「はい、そうですけど……」  どうして僕たちのことを知っているんだ?  大きな疑問を持ったが、それを解消する前にまた彼女は気になることを口にする。 「君たちを『異常者(バグ)』として捕まえる。大人しくしなさい!!」 「十分、大人しいと思うのですけど」  抵抗する気はない――というか、どうして抵抗をしないといけないのだろうか。  小首をかしげて、状況を把握しようにも情報が……。  それはそうと、ポケットからハンカチを取り出し、しゃがんでイリスの顔に付いた水を優しく拭き取る。     
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