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今、現在私は高校生。アメリカ、ニュージャージー州に住んでいる私は高校2年生の17歳。 まだまだピチピチの17歳よ。
「ところでリリィ、前から気になっていたんだけど…それ、とても良いネックレスね。」
私の友達、レティがサンドイッチを持ちながら言った。 今、正午なので私達はお昼ご飯を食べているの。 場所は学校の広場。芝生が生い茂り、ベンチも設けてある。チラホラ生徒達もいる。
因みに、私はピザを食っている。私とレティはベンチで昼を摂っていた。
ネックレスは銀色の十字架の物。 至って普通のネックレスだ。それを私は首に掛けている。
四六時中ね。
「そうでしょ? 父さんから貰った物なの。」
私はピザを置いてネックレスをレティに見せつけた。 太陽の反射でキラッと光った。
「ふーん、それ私も欲しい~」
「ふふ、あなたが私を幸せにしてくれたら上げなくもないわ。 …けど、ダメ。 大切な物だもん。」
私はネックレスを元の位置に戻す。
「ほえ~、…まさかリリィパパのカタミじゃないよね?」
「oh! そうよ。なんで分かったの?」
「ん~…たまたま?」
「びっくりしたわ。将来占い師になれるんじゃないの」
たまたまで当てるなんて…レティって察しが鋭い子ね。 私驚いたよ。
そして、レティはサンドイッチを食べて、私はピザを一切れ食べた。
ふと空を見た。 綺麗な空だ。 天使達が舞い降りそうな空だ。
「…父さんは3年前に飛び立ったのよ 空に。 その預かり物なの、これは」
私は一切れ食べた後にコーラを飲んでポツンと言った。
「空って……天国?」
レティは私の言葉に食いつき聞き返す。 てか、天国?!
「いいえ、天国じゃないわ。 …シリアに飛び立ったの。 私の父さんは軍人さんで、今戦地のシリアにいるのよ。 父さんは空軍パイロットだから、今は空を飛んでいる頃かしら。」
レティは驚いた顔をしていた。口を押さえ、私の方を見ながら。
「…ん?」
レティは指で私の後ろを指している。 そして、私は振り返った。
「How are you?」
私は涙を流した。 そして、抱きついた。力いっぱい抱きしめた。ギュッと。 そして、もっと…もっと もっと! 抱きしめた。
私の父さんは3年前空に飛び立った。
そして、今空から着陸し 私、母、弟の家に帰ってきた。
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