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こうして、私の未来はわずか6歳の時に決まったのだった。 16歳まで生きられるのか分からない私 16歳までしか生きられない私 私は体の自由が効かない だから、絶望しても自ら命を絶つことも出来なかった。 父と母が泣きながら、眠る私の首に手を掛けてきた時もあった。 だけど、2人は私の体をきつく抱きしめて 辛い未来を分かっていても、あなたが辛い思いをすると分かっていても、愛しているから、手に掛けることは出来ないと。 こんな体に産んでごめんなさいと。 2人は何も悪いことなどしていないのに 来る日も 来る日も 私を見ては涙を流した そうして、心が壊れてしまった両親は その内に 私の元へ来なくなってしまった…
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