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「やっぱり帰ろう」 「…お寿司頼んじゃったんだって」 「チッ」 ふふ。「かける、お行儀悪いよ、舌打ち。」 「…ごめん」 「うわっ、懐かしい!教科書。 ノートもそのまま?すごいねー」 「制服もあるよ。」 「ほんとだー…すごいねー 愛だね…」 「いや、面倒なだけだろ。」 でも…ホコリも何もないよ… かけるには言わなかったけどね。 この後、みんなでお寿司を食べた 明美さんとは打ち解けることは出来なかったけど 問題はお兄さんの気がする… 帰りに車なら明美さんも送ってあげて欲しいとお兄さんが かけるに言い出し かけるは何故か頑として頷かなかった。 「それは兄貴の仕事だ」 一貫してそれだった。 私は内心どちらでもいいと思っていたけど 口を出すことはしなかった。 結果的にはお父さんが車を出すことになって 3人で出て行った。
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