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その後の記憶は無い。 自分がちゃんと学校に行っていたのか 何も記憶は無かった ふと気付くと3年の新学期球技大会だった。 遅咲きの桜が空から降ってきた 真っ青な空に白い雲がぽっかり浮かんでいるのを見て 何故だか涙が溢れた 私の隣にもう、先輩は居ないんだな… 不意に理解した瞬間だった。 気がつくとクラスメートに囲まれて皆にヨシヨシと頭をなでられていた。 自分が優しさに包まれていると認識して 前を向いて歩こうと 現実世界に戻ってきた瞬間だった。
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