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「次会った時は鈴は俺のもの」 「もしかして、バッタリ会ったふりとか」 「そんな事はしないよ。鈴の大学に行くとかそんな事はしない。 だから良いね?」 「うーん。なんか企んでますか?」 「じゃあ、このままうちに連行する。」 「な、何でそんな事になるんですか」 「俺は鈴とやり直したいの」 「先輩が私を振ったんですよ。ずっとつらくて!」 しまった。自分の気持ちを今更吐露する気はなかった。 「ごめん。ごめん鈴」 先輩が私を抱きしめようとしたから 「あ、私こそごめんなさい…あの わかりました、もし次会ったら」 もうここから離れたい。 先輩から離れたい一心で適当に了承してしまった。 「もう、ここで。さようなら、先輩」 私は逃げ出した。
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