駿来

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鈴と再会してからの俺の行動は早かった。 まず父親に会いに行き卒業して就職する事を報告した。 それと好きな女といずれ結婚すると言った。 俺はいろんな事を覚悟していたけれど 拍子抜けするほどあっさりと許しが出た。 正直ビックリした。 そんな俺に父親は結婚を強要しようと思った事はないと言われた。 心の中で今までの時間を返してくれ!と、叫びそうになった。  思い返せば兄に言われただけだ    兄はじいさんに言われただけ 自分の幼さに打ちのめされた日だった。 父親には、俺を就職させる気にさせたその子に会いたいと言われた。
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