駿来

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あの日 俺はふて腐れながら一番奥の席に座っていた。 俺の周りでは同じ大学の3年生だという女3人が ギャーギャーと騒いでいる。 只の人数合わせではなくこいつらを呼ぶ餌にされたらしい。 足立がにこやかに俺に紹介する。 俺は腕を組んで目を瞑りだんまりを決め込んだ。 足立が苦笑いしているのがわかる。 お前は美大女子に興味があったんじゃないのか。 トントンと店のスタッフが女の子を1人案内してきた。 最後の1人だろうチラリと見ると 何となく雰囲気が鈴に似ている 少しドキリとした。 料理が来るまでに席替えをしようと言う話になった。 まぁそうだろうな。 俺の周りに女が3人固まっているんだ これでは合コンの意味が無い。 揉めてる隙をぬって「__てね、鈴。」と言う声が聞こえた。 鈴…名前まで同じなんて少し興味がわいた。
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