駿来

5/6
前へ
/153ページ
次へ
"鈴"が部屋に戻ってきた 周りを見渡してから俺の隣に座る。 やっぱり似てる… 鈴かもしれない… 横顔も… 食べる姿も… つい、じっと見つめていた 「鈴」 声をかけてしまった。 目線が合う…が、キョトンとされた。 でも…はは。鈴だ。 「全然変わってない。でもキレイになった。」 ああ、鈴だ間違いない。 こんな所で再び会えるなんて… 「かけるさんの知り合いですか?」との声に 鈴の目が開く。 「ひどいな鈴…忘れるなんて」 「だって…」 「そんなに変わった?」 あぁ鈴が目の前にいる。 鈴が俺を見つめている 「コレは伊達眼鏡」 メガネを取る。 「せんぱい?」 鈴が俺と確認できたようだ。 「うん。鈴。久しぶり」 涙目になる鈴… 「悪い、足立。抜ける…これ」 足立に2人分の金を渡し 鈴を立たせて一緒に店を出た。
/153ページ

最初のコメントを投稿しよう!

984人が本棚に入れています
本棚に追加