駿来

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こんな事があるだろうか 何年も忘れたくても忘れられなかった鈴が 今隣で手を繋いで歩いている。 「…先輩」 鈴が不安げに声を出す。 「少し話がしたい」 「今更…」 今更… 俺は立ち止まり鈴を見る 「鈴にとっては、もう今更なの?」 「え?」 「…俺は鈴の事を忘れた事はなかったよ」 「…」 もう…君の隣には誰かがいるのだろうか… 鈴は頑なだった。 走り去っていく鈴を見つめる。 でも… 「次会った時は鈴は俺のもの」 次に会う時のために俺は動き出す。
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