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ある時、村長のモテアの提案で、村の主人たちを一ヶ所に集めて協議することになった。
その結果……
大事な物は壁を造って守ろうとする――という推量から……
――きっと素晴らしい何かがあるに違いない!――
という結論となった。
そうとなったら、何とかして壁の向こうへ行こう!
――という事になり、みんなでハシゴを持ちよって、その壁にかけた。
が、途方もない高さの壁のため、どのハシゴも頂上まで達することは無かった。
村長のモテアも、溜め息をつき、
「困ったもんだな……。これじゃ、壁の向こうの事を知ることは出来ないぞ……」
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